- 2008-03-01 (土) 2:59
- 育児

最近、僕の娘が香ばしい。
この時期の乳児は皮脂の分泌が盛んな為、ニキビのようなデキモノができる事が多いという話である。
ウチの娘はニキビこそできてはいないのだけれど、その代わりではないが、「多量の皮脂と汗をミックスして人肌で暖めた」なんとも言えない匂いを、頭頂部を中心として放出している。
僕は、この匂いを知っている。
「部活」だ。これは部活の匂いだ。中学生男子の匂いだ。
夏。
人死にがでそうな日差しの中でのランニング。蒸し風呂のような体育館。人数>平米数の部員が詰め込まれたタコ部屋部室。先輩。後輩。友人。熱気。Yシャツの襟。汗の匂い。夕暮れの匂い。
そんな僕の、汗と、涙と、デンデケデケデケでできた青春時代の匂いを、更に甘いミルクで煮込んだような匂いが、娘の頭から仄かに香る。
郷愁に胸が擦られるような匂い。これは、あの時の、青春の芳香だ。青春アロマだ。
この匂いが、今、堪らなく好きだ。
お風呂に入れた数時間後、石鹸の匂いに混じって立ち上り始める、あの匂いが好きだ。
お風呂に入れなかった次の日の、マックス青春な匂いが好きだ。
思い切り泣いた時の発汗、体温上昇に伴って強まるこの匂いが好きだ。
娘にミルクをあげるフリをしては鼻を頭に近づけクンカクンカ。
寝ている娘の様子を確かめるフリをしてはクンカクンカ。
目の前にグーを差し出された飼い犬の様に、隙あらば一心不乱に嗅ぎ続ける。相当に変態くさい。
実は奥さんもこの匂いにはまっている。
僕ら夫婦の名誉のためにここに言及しておくが、僕達に匂いフェチの気は無い。むしろ無効空間を家の居間に常備しておくほどのデオドラントな現代人気質を持っている。
そんな僕らが、時に奪い合うようにソロプレイ、時には二人同時マルチプレイで、まだ頭髪も伸びきらない娘の頭に鼻をつっこんではクンカクンカとやっているわけだ。
その絵面は、一見微笑ましい家族の日常のようだが、僕ら夫婦の顔に浮かぶ恍惚がイケない薬物をキメている様を連想させ」、客観的に見てちょっと怖い。イカレている。完全にジャンキーだ。
娘からすれば常に頭の上の方から荒い鼻息がフンフンフンフン聞こえてきて、煩いやらおっかないやらで何がなにやらだろうが、ここはひとつ、おとなしくその香ばしい頭を差し出していただこう。これも親孝行と思えば安いものだろう。
高校生の娘が彼氏を連れてきたんだが(ハムスター速報 2ろぐ)
このスレのお父さんと酒が飲みたい。
胸いっぱいにその匂いを堪能させてもらおう。こんなの今のうちだけだから。ね。
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